初心者必見!!会社案内を作成するうえで知っておきたい印刷物作成の流れ

2017年09月11日

初心者必見!!会社案内を作成するうえで知っておきたい印刷物作成の流れ

初めて会社案内やカタログ、商品パンフレットなどの印刷物の担当者になられた方は、印刷物がどのような流れで作られているか知らないと思います。
そのため、担当者としてどのように関わるのか想像できず、スタートから悩んでしまうかもしれません。
わからないまま動き出した結果、「予想より時間がかかって進行が遅れてしまった」「内容に不備がある印刷物ができあがってしまった」といった事態になり兼ねません。

本記事では、このような事態を避けるために、印刷物作成の流れを解説したいと思います。
事前に流れを掴むことで、スケジュールや事前準備、上司への説明などで悩むことが減り、印刷物の担当初心者でもうまく進行していくことができるはずです。

印刷物作成の3つの工程

一般的に印刷物は「企画」「制作」「製造」という3つの工程を経て作成されます。
この3工程は基本的に「企画」→「制作」→「製造」という流れで進んでいきます。
流れを簡潔に説明すると、印刷物の作成は、コンセプト作りや内容の検討、紙質やサイズなどの仕様の検討、スケジュールや費用の検討などを行う「企画」工程から始まり、内容の作成、デザインや素材作成といった制作の実務作業、間違いの確認を行う校正作業などの「制作」工程で、印刷物の中身が作られます。
そして、最後の「製造」工程で、印刷物がカタチになり、梱包・発送などの出荷・納品業務を経て、指定の場所に印刷物が届けられるといった流れになります。

上記の印刷物作成の流れを見ても、ものづくりの基本的な流れと違いはあまりないと思います。
もちろん、印刷物特有の作業も存在はしますが、難しく考える必要はありません。
それでも初めて関わる方にとっては、イメージできない点も多いと思いますので、簡単にではありますが各工程ごとに解説していきます。

※製造工程の印刷には、様々な方式がありますが、本記事では当社で導入している「オフセット印刷」を参考に記事を作成しています。

印刷物のあれこれを考える企画工程

印刷物を作成するための最初の工程が企画工程になります。
企画工程では、印刷物に必要な目的やコンセプトの検討から内容の検討、仕様の検討、スケジュールや費用の検討など様々な項目について検討・決定していきます。
この企画工程でしっかり企画が練られていないと「何のための印刷物かわからない」「スケジュールより大幅に遅れてしまった」といった失敗に繋がってしまうので、検討に使う時間をしっかり確保しましょう。
それでは、企画工程で発生する作業に関して、簡単ではありますが解説していきます。

コンセプトワーク

コンセプトワークでは、ディスカッションやリサーチを通して、作成する印刷物の目的やターゲット、キーワードの選定などを行い、印刷物の核となるコンセプトを作成します。
コンセプトをきちんと作成することで、社内のメンバーや関わる業者と作成する印刷物に関して、共通した捉え方ができるようになります。その結果、印刷物の中身の作成においてもイメージ通りのものを作ってもらえるようになります。

デザインの方向性・内容の検討・素材の検討

コンセプトが決まったら、そのコンセプトに沿って印刷物のデザインの方向性や内容の検討、写真などの素材の検討を行います。
ターゲットが求める情報は何か、それが伝わる文章はどのようなものか、理解度が高まる写真やイラストはどのようなものか、コンセプトが伝わるデザインはどのようなものかといったように必要な項目を相互に関連付けながら探っていきます。

仕様の検討

仕様の検討では、伝わるカタチや使用方法などを考慮して、印刷物のサイズ、紙質、後加工、部数などを検討します。

スケジュール・費用

上記の3つの項目で検討された内容を元にスケジュールや費用を検討します。
業者に依頼する業務や印刷物のボリューム、後加工の有無などでスケジュールや費用は大幅に変わります。
業者に依頼する前に立てたスケジュールや予算の通りになることは中々ないので、必ずもう一度試算してもらいましょう。
試算内容がどうしても合わない場合は、ページ数の変更や部数の増減が必要になることもあります。

以上が企画工程の大まかな作業項目になります。

印刷物の中身を作る制作工程

企画工程が終わったら、印刷物の中身を作る制作工程に移ります。
ターゲットに伝わる印刷物にするためには、この制作工程が肝になります。
担当者の方と業者が一緒に進める作業もありますので、しっかり流れを抑えておきましょう。

素材の作成

印刷物に掲載するイラストや画像データの作成を行います。
画像は必要であれば、撮影から行い、画像処理ソフトを使用して印刷物に適したデータに加工していきます。

内容の作成

キャッチコピーやボディコピーといった掲載する内容を作成します。

デザイン

企画工程で検討したデザインの方向性に沿って、作成したイラストや写真、コピーをレイアウトし、デザインをブラッシュアップしていきます。

校正(内容)

作成したデザインと原稿に間違いがないかチェックする作業が校正です。
校正作業は担当者の方にも協力してもらいます。
原稿を元に誤字脱字や内容の抜けがないかなどをチェックしてもらい、修正があれば修正指示を行います。
その修正指示を元にデータの修正作業を行い、再びチェック作業、修正があれば再び修正指示といったように修正箇所がなくなるまで繰り返します。

色校正

印刷物の色がイメージと合っているかチェックする作業が色校正です。
色校正を行い、色に関してOKが出たものは、製造工程の印刷業務における見本となります。
色校正には、用途に応じていくつかの方式がありますが、依頼先の印刷会社に相談して決めることをお勧めします。

以上が制作工程の大まかな作業項目になります。

印刷物をカタチにする製造工程

制作工程が終わると、いよいよ印刷物をカタチにする製造工程に移ります。ここまで来ると担当者の方も印刷会社に任せる事になりますし、印刷会社も技術の見せ所となります。
ただし、油断は禁物です。配送先の確認や部数の内訳など最後の最後で失敗しないように十分に確認を取りながら進行を見守りましょう。

版出力

制作工程で作成したデータを印刷用のデータに変換し、印刷時に必要な版を出力します。
版とは、絵柄を紙に転写するためのはんこのようなものです。版の詳細を知りたい方は、当社が作成した「印刷機の印刷方式」ページをご覧ください。

印刷

版出力で出力した版を印刷機に取り付け、色校正で作成した見本を元に紙に絵柄を印刷していきます。
当社ではオフセット印刷という方式で印刷します。オフセット印刷の詳細を知りたい方は、当社が作成した「オフセット印刷機」ページをご覧ください。

後加工

印刷が終わると、任意のカタチに仕上げるための後加工を施します。

加工名称説明
表面加工箔押やPP貼りといった印刷物の表面に特殊な加工を施します。
折り加工印刷物を折ることで任意のカタチに仕上げます。複数ページがある印刷物は折り加工が必要になります。
観音折りなど紙面の見せ方を工夫するための特殊な折り方も存在します。
抜き加工パッケージのような立体物やりんごの形の印刷物など、特殊な形状に仕上げるための加工です。
製本加工折り加工を施した紙を本の形に仕上げる加工です。用途によって様々な製本方式があります。
断裁加工印刷した大きな用紙を任意のサイズにカットしたり、製本後にフチをきれいに仕上げたりする加工です。

出荷・納品

できあがった印刷物をまとめて梱包し、配送先へ納品します。

以上が製造工程の大まかな作業項目になります。

まとめ

どのような仕事も流れをきちんと掴んでおかないとうまく進行することができず、失敗にも繋がってしまいます。初心者であれば、尚更知っておく必要があるでしょう。

本記事では、簡単ではありますが印刷物作成の流れを解説してきました。
時には臨機応変な対応が必要になることもあると思いますが、まずは基本の流れをしっかり頭に入れることで、うまく進行することができる担当者に一歩近づけます。
うまく進行できるようになれば余裕も生まれ、印刷物の内容に力を入れることができるので、ぜひ本記事を活用して、良い会社案内やパンフレットを作成してください。