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わたしたちが取り組む「デザイン提案」について

わたしたちが取り組む「デザイン提案」について

2018年02月23日

執筆者 : 伝つくラボ研究員

今回の記事は、わたしたちが提供する「伝わるデザイン」というサービスの中で取り組む「デザイン提案」という手法についてです。
「デザイン提案」を簡単に説明すると、企画とデザイン案を同時に提供する提案手法です。
提案手法と大袈裟に言っていますが、ワークフローの中の企画工程とデザイン案作成工程を組み合わせただけの話で、「企画とデザイン案を一緒に出しちゃえ」といったものです。
組み合わせただけという「デザイン提案」ですが、実はきちんとした狙いを持ってワークフローの中に盛り込んでいます。
その辺の狙いや考えたきっかけについて述べていきたいと思います。

デザイン提案とは?

先に述べたように「デザイン提案」とは、企画とデザイン案を同時に提供する提案手法です。
企画書のようなテキストベースでプランをまとめた資料だけでは「よくわからない」「なんとなくわかるけど...」といった状況に陥りやすいため、デザイン案を合わせて提供し、具体的な最終製品のイメージをお客様に確認してもらうことを狙いとしています。

デザイン提案では、企画書の代わりに企画とデザイン案の解説を掲載した「デザイン提案書」を作成し、お客様に提案しています。
また、デザイン案は出来る限り作り込むことにしています。
企画をもとに、ライティング、写真選考、イラストなども作成し、実際にカタチにしたサンプルも作成します。例えば中綴じ冊子なら、簡易的ですが製本された状態でお見せするようにしています。

デザイン提案

デザイン提案のメリット

企画とデザイン案を同時に提供する「デザイン提案」のメリットは以下になります。

  • 早い段階から最終製品のイメージをお客様と共有できる
  • 企画とデザインがマッチしているか判断しやすい
  • 社内プレゼンがしやすい
  • 「もっとこうしたい」という意見が出しやすい

ここからは、メリットそれぞれについて解説します。

早い段階から最終製品のイメージをお客様と共有できる

カタログや会社案内など作るものが決まっているのであれば、言葉だけでなくカタチにしてイメージを共有する方が分かりやすいですよね。
初めて印刷物の担当になった方であれば、先が想像できず、不安でいっぱいだと思います。そんな不安を和らげるためにも早い段階でカタチを見せて「これを作るんだな」と敷居を下げてあげることが必要になります。

企画とデザインがマッチしているか判断しやすい

例えば、あなたがカタログの担当者だとします。
カタログの制作業者から企画書をもらい、ああだこうだと説明を受けたとします。企画に対してなるほどと思う部分もあるでしょう。しかし、「でっ、結局どんな(デザインの)カタログになるの?」と思いませんか?
お客様はデザイナーではないので企画書から最終物をイメージすることは難しいですし、提示された企画の評価はデザインと合わさって初めて判断できると思います。
であれば企画とデザイン案を同時に提供することでマッチしているか判断しやすい状況になるといえます。

社内プレゼンがしやすい

一つ前のメリットは担当者だけでなく決裁権を持つ上司にも当てはまります。
担当者が思うように上司も「でっ、結局どんな(デザインの)カタログになるの?」と思います。
企画とデザイン案を持って説明ができれば、担当者は説明しやすく、上司ともイメージを共有でき納得感を得られやすいといった状態を生み出せます。
わたしたちは、このような社内プレゼンのしやすさを考慮して、デザイン提案書とサンプルを作成しています。

「もっとこうしたい」という意見が出しやすい

大抵人は、わからないことに対しては意見が出せませんよね。しかし具体的なデザイン案まで示すと、「もっとこうしたい」「こんな風にできないか」といった意見が出しやすくなります。

デザイン提案を考えたきっかけ

わたしたちが「デザイン提案」を考えたきっかけは、過去に取り組んできた客様とのお仕事の中で気づいた2つのことが関係しています。

企画だけではカタチを想像することが難しい

以前、会社案内のリニューアルをご依頼頂いた時の話です。
会社の様々な情報を載せた会社案内にリニューアルしたいというご要望を頂いたわたしたちは、ディレクターとデザイナーが協力して、会社の特長や設備案内、会社の取り組みなどの掲載する情報を検討し、それらの情報を伝えるコピーも作成しました。
ここまでの作業で時間がかかっていたこともあり、簡単なレイアウト図を添えた企画書を作成してお客様に提案することにしました。

企画書に対しては、コピーや情報へのちょっとした指摘はありましたが「ではこれで進めてください」となり、デザイン案を作成して再び提案すると「もっとこうしたい」「こんな情報を追加したい」といった意見が多く出ました。

この時のお客様の反応を見て、「テキストベースの企画書だけではカタチまで想像することが難しい」ということに気付きました。
日頃からものづくりに携わるわたしたちは、目の前にカタチがなくても頭の中で想像することができます。しかし、ものづくりに頻繁に携わらない方にとっては、文章からカタチを想像することがとても難しいのです。
また、お客様がわたしたちに求めていることは会社案内を作ることです。当然、企画だけで判断はできないのでカタチにして初めて意見を出すことができるのです(こっちの方が本質に近いですが、きっかけになった気づきとして「想像することが難しい」としておきます...)。

上記については当たり前のことではありますが、アイデアを押し付けるのではなく、お客様と協力してものづくりがしたいと考えていたわたしたちとしては、とても大事な気付きでした。

なぜそのようなデザインになったのか理由を知りたい

以前からわたしたちは、デザインの提案時にその意図を解説した資料をお客様に提供していましたが、その時に「このような資料を初めてもらった」と言われることがよくありました。
始めの頃は「えっ!そうなんですか!」と驚いていましたが、その言葉を何回も耳にするようになり、「そういう会社もあるんだな」と思うようになりました。

デザインの解説資料があるとお客様が納得感を得やすいと思います。それは、「なぜそのようなデザインになったのか理由を知りたい」からです。
お客様はお金と時間を使って依頼しているので、無駄にしたくないと思っています。だからこそ、このデザインにはどんな意味があるのかを知りたいとも思っています。また、理由を知ることで上司や同僚に説明しやすいという点もあります。
(もちろん資料がなくてもきちんと説明できている会社もあります。が、わたしたちがお客様から聞いた話では、説明されないとか質問しても答えてくれないといったものでした...)。

このような資料を提供していると、お客様も追加や修正があった時に意味を考えて伝えてくれるため、建設的な議論ができるようになります。

まとめ

本記事では、わたしたちが取り組む「デザイン提案」について解説しました。
すごく特殊なことをしているわけではありませんが、出来る限りお客様の不安を軽減し、「もっとこうしたい」という意見が出しやすい方法はないかと考え、「デザイン提案」に行き着きました。
それもすべては、お客様と協力してものづくりをしたい、お客様に楽しんでもらいたいという思いがあったからです。
まだまだ発展途上の身ではありますが、わたしたちは「デザイン提案」という手法を軸にお客様のお役に立ちたいと考えています。

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