色で感情が動く!?色が持つ心理効果と活用方法

2018年01月17日

色で感情が動く!?色が持つ心理効果と活用方法

町並みや自然などの風景、着ている服、おいしくいただく食事、日々使用している道具など、わたしたちの生活の中には、様々な色が存在します。
そんないつどんな時でも接する色は、人を元気付けたり、落ち着かせたり、癒しを与えたりと人の心理にも働きかけます。
この色が持つ心理効果を理解・活用することで、人に与える印象をコントロールすることができ、人の感情までも動かすことが可能になるため、色の心理効果はデザインにおいて重要な要素といえます。
本記事では、色が持つ心理効果とそれを効果的に活用する方法について解説します。

色が及ぼす心理効果

近年、色の心理効果は科学的にも明らかにされています。
色によってモノのイメージを押し出したり、人の気分を変えたり、状況によっては健康面に影響する場合もあります。
ここでは、一般的に共通する効果について上げていきます。

寒色と暖色

寒さや冷たさを感じさせる色を「寒色」、暖かさを感じさせる色を「暖色」といいます。
寒色は主に、青、青緑、青紫などが該当し、暖色は、赤、橙、黄色などが該当します。
また、どちらにも該当しない黄緑、緑、紫などを中性色といいます。

寒色と暖色

軽い色と重い色

明度が高い明るい色は軽く感じ、明度が低い暗い色は重たく感じます。
最も軽い色は白で、最も重い色は黒になります。

軽い色と重い色

興奮色と沈静色

主に暖色系で彩度が高い色は、興奮感を与える効果があります。
一方、寒色系で彩度が低い色は、心理状態を落ち着かせる沈静効果があります。

沈静色と興奮色

柔らかい色と堅い色

暖色系で明度が高く、彩度が低い色は、柔らかく見えます。
一方、寒色系で明度が低く、彩度が高い色は、堅く見えます。

柔らかい色と堅い色

進出色と後退色

迫ってくるように見える色を進出色、遠くにあるように見える色を後退色といいます。
一般的に暖色系の色や明るい色が進出して見え、寒色系の色や暗い色が後退して見えます。

進出色と後退色

膨張色と収縮色

同じ大きさなのに大きく見える色と小さく見える色があり、大きく見える色を膨張色、小さく見える色を収縮色といいます。
大きく見える膨張色は迫ってくるように感じ、小さく見える収縮色は遠くにあるように感じるので、膨張色は進出色と、収縮色は後退色とほぼ同じ属性の色になります。

膨張色と収縮色

色が喚起するイメージ

色にはあるイメージや雰囲気、感情などを喚起させる効果があります。
この効果をデザインに活かすことで、イメージや情報を正しく伝える可能性を高められます。

イメージ1イメージ2
純粋、清潔、神聖、正義空虚、無
グレー落ち着き、大人、真面目抑うつ、迷い、不信
高級感、重厚感、威厳恐怖、絶望、不吉、悪、死
情熱、活力、興奮、高揚怒り、暴力、警戒
喜び、活発、陽気、明るい、暖かい
黄色愉快、元気、軽快、希望、無邪気注意、注目
安らぎ、癒し、調和、安定、若々しい、健康、やさしい
知的、落ち着き、信頼感、誠実、爽快感悲哀、冷たい、孤独
上品、優雅、妖艶、神秘、高貴不安
ピンク可愛い、幸福、愛情

色の心理効果の活用方法

無彩色(白・黒・グレー)の活用方法

白は、汚れのない清潔なイメージや明るいイメージを表現したい場合に効果的です。
清潔なイメージとしては、ブライダル関係や医療関係などとの相性が良いといえます。
明るいイメージは、住宅の白壁がわかりやすいと思います。白い壁は白が持つ明るさと光の反射が相まって部屋を明るい印象にしてくれます。

黒の活用方法として、一つは高級感や重厚なイメージを表現する場合に効果的です。
黒を使用した例として、テレビやオーディオがありますが、黒が持つ重厚感や中身が見えない感じが、特別なものを内包している印象につながり、高級感を感じさせます。
もう一つは、恐怖や悪といったイメージの表現です。
ホラー映画の恐怖感や絶望感の表現、悪の存在や影のある存在を表現する場合に効果的といえます。

グレーは、落ち着いた大人の印象を表現できます。
落ち着いた大人の印象が洗練されたイメージにもつながるため、グレースーツなどのビジネスシーンでの活用や住宅やオフィスなどの空間での活用に効果的です。

無彩色は、彩度のある色を強調するという効果も持ち合わせています。
色味のある色と組み合わせる場合のベースカラーとしては、非常に効果的であるといえます。

赤の活用方法

情熱的で活力のある赤は、行動を促す効果があるので、店頭のサインやPOP、パッケージなどに使われる傾向があります。
また、お祭りなどのエネルギッシュなイベントでも活用され、リーダーの象徴としても活用されます(そういえば、戦隊モノのリーダーやヒーローは赤が多いですよね(笑))。
ポジティブな意味での活用としては他にも紅白などのおめでたい場でも使われます。

一方、ネガティブな意味では怒り、暴力、警告といったイメージを表現する場合に使用します。
パトカーのサイレンや消防車といった緊急を知らせるもの、停止や禁止を警告する標識や看板などに使用されています。

橙の活用方法

橙は喜び、陽気、暖かいなどの印象から温もりや家族の温かみを表現できるため、住宅関係に使用されることが多いです。
また、楽しい雰囲気もあるので、陽気なイベントなどにも使われる色です。

黄色の活用方法

黄色は、愉快、元気、軽快、希望、無邪気といったイメージを喚起する色です。
光の色を表す場合にも多く使われる黄色は、明るく楽しい印象を持たせる場合に効果的な色だといえます。
また、注意を喚起する、注目させるといった効果もあるため、注意を促す道路標識や注目させたい看板などにも使われます。

緑の活用方法

緑は、安らぎ、癒し、穏やかといった印象を喚起させるため、リラックスできる空間や商品に効果的な色です。
また、自然のイメージに結びつくことから、健康的な印象も喚起させるため、健康食品や環境対応商品などにも多く使われます。
その他にも緑が持つ穏やかなイメージが安心や安全を連想させるため、非常口のサインなどにも使われます。

青の活用方法

知的、落ち着き、信頼感、誠実といった印象を喚起させる青は、企業のコーポレートカラーとして使用されることが多い色です。
また、空や海、水を連想させるため、爽快感を演出させる場合にも効果的です。
一方、その静的なイメージから、悲しい、冷たいといった印象を与え、気分を沈めてしまう場合もあります。

紫の活用方法

上品さや神秘的な印象を喚起させる紫は、敷居の高さや特別感をイメージさせる色として効果的です。
また、優雅さや妖艶な大人の女性をイメージさせるにも効果的といえます。
一方、不安な印象を持たせる色でもあります。

ピンクの活用方法

可愛いらしさを連想させるピンクは、女性や赤ちゃんをイメージさせる色といえます。
また、ピンク色のものは幸福感や愛情といった印象を喚起させるため、贈り物の包装紙やリボンなどに使われることも多い色です。

まとめ

わたしたちの生活の中には様々な情報が存在し、8割以上を視覚から得ています。
そんな視覚から得られる情報の中でも色は心理的な効果があり、人の感情を動かすことも可能になります。もちろん、色の心理効果をうまく活用したデザインは人に与える影響も大きいでしょう。
本記事の内容を参考に、あなたも色の心理効果を普段の生活や仕事に活用してみてはいかがでしょうか。普段どんなところでどのような色が使われているのか探ってみるのも面白いかもしれません。